――いや、でも、いつの間にか少し寝てたか???

なんとなくまだネカフェにいて、カウンターからレイヤの声が聞こえる気がする。

――ヤバイ、レイヤに会いたくなってきた……

「そうですか……」

ナツはミキの顔を《ジッ》とみた。

「なんだよ。
 オレは、逃げたりしないぞ!」

「あっ、逃げようとか思ってます?」

「い、いや……」

「それにしても、びっくりしましね、レイヤさん。
 船に飛び降りるなんて」

――その話をするタイミングを考えてたのか