電車に乗り込むと、ミキは空いているのに立ったまま、ドアの窓越しに外を眺める。 もう暗くて、時折街あかりが過ぎ去っていくだけだ ――ミキの目には街の光がどう映ってるんだろうか ヨースケは無表情になったミキの横顔を眺めた。 「ナツもいるんだし、せめてホテルにしようや」 ヨースケもナツもミキに付き合って、吊り皮をもてあそんで立っている。