「そんなヲタ的愛情、いらねぇ!!!」

ミキはそう叫ぶと、着岸する寸前の船員のひとりを海にたたき落とした。

もう1人はヨースケに向かってくる。

――くそ、刑事時代はワリと平穏だったんだけど、ヤメてからコレかよ……

なんとか攻撃をかわして、ヨースケは腕を取ろうとしたが、少しよろけた。

「それでも元警官かよ!」

ミキがスタンガンを船員に食らわす。

「ぐわっ!」

ヨースケも巻き込まれそうになり、慌てて手を離した。

「ミキ、俺まで巻き添えにする気か!?」

「とろいンだよ、ヨースケは!」

ミキはそう言うと、逃げに入ってる最後の船員を追って走る。