「あのバカ!」

レイヤは欄干を乗り越え、その船が積む、山のようなスクラップの中に飛び降りた。

――っていうより落ちたって感じですけけど……

ナツは悲痛な表情をしてるミキの横顔をみた。

レイヤどうにか船には降りたが、いかにも危険そうなスクラップに埋もれてる。

――レイヤさん、ミキの為に立ち上がってください……

ナツは祈るように両手を合わせて握り締めていた。