――なんか、取り残されてるなぁ ナツはバックシートで一人ため息をつくが、気を取り直して車外に出て伸びをした。 「……ふぅ!」 ――あっ、潮の香り…… もう港の近くにいるらしかった。 ――あれ、ミキさん??? ミキがケータイでしゃべりながら、走って道を少し戻っていく。 「管轄じゃないから連絡してくるなってどなられちったょ」 ナツは河を見ながらぼぉっとしてると、ヨースケも車からおりてくる 「ミキは?」 「なんか、レイヤさん探しに行ったいみたいです……」