オタメン彼の冒険とツンデレ彼女の家出~アキバ特捜部!?Episode5~


車は市街地に降りていく。

「ミキ、こっからはナビしてくれよ」

「わーったよ」

だんだんミナトが近づくにつれ、ナツは不安になってきた。

――レイヤさん、ダイジョブかなぁ……

「この近くなハズだけど……」

ミキが自信なさそうな声で辺りを見回してる。

水路のような川沿いの道で車はスピードを緩めた。

周りは、いつのまにか、工場とか倉庫とかばっかりになってる。

「じゃあ、アネキに連絡しとくよ」

そう言ってヨースケは車を止め、ケータイを取り出す。

それを見て、ミキも車から降りて、ケータイをかけ始めた。