車は市街地に降りていく。
「ミキ、こっからはナビしてくれよ」
「わーったよ」
だんだんミナトが近づくにつれ、ナツは不安になってきた。
――レイヤさん、ダイジョブかなぁ……
「この近くなハズだけど……」
ミキが自信なさそうな声で辺りを見回してる。
水路のような川沿いの道で車はスピードを緩めた。
周りは、いつのまにか、工場とか倉庫とかばっかりになってる。
「じゃあ、アネキに連絡しとくよ」
そう言ってヨースケは車を止め、ケータイを取り出す。
それを見て、ミキも車から降りて、ケータイをかけ始めた。
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