――ナツは、ミキのことがホントに心配なんだな

ヨースケは、真剣にミキのことを考えてるナツがいとおしく思えた。

「まずは、レイヤに追いつかないとな」

「何コソコソ話してンだよ。
 ナツ、何かくおーぜ」

ミキはナツの腕を引っ張り、妙にはしゃいでみせる。

「買ったら車で食ってくれよ、さっさと行くぞ」

「ちぇっ!」

ミキも内心急ぎたい気持ちもあるのか、そう言いながらちらっと真剣な目をヨースケに見せた。