――オレの為か……

「そんなに急ぐなよ。
 車が壊れそうだぜ。
 あそこで、休憩してこーぜ」

ミキは、SAの看板を指さす。

「そんな、急ぎましょうよ、ミキさん……」

ナツが必死な声を出す。

「アホらしくなってきたよ、折角だから楽しまねーとな」

「じゃぁ、寄ってくか」

「ヨースケさんまで……」

ナツはちょっとあきれて、頬を膨らませた。