「へっ! それよりこっちは何だ?」 相手をするのがアホらしくなってきたミキは、傍らの機材のことを聞いた。 「これは無線だよ。 ケンジは、こういうほうが興味あんだな……」 レイヤは楽しそうに機材をいじりはじめる。 消防無線やら航空無線やら…… 「へぇこんなの聴けンだなぁ」 ミキは、普段の高校生活で、家と学校の往復で、狭い世界いるのとは違う世界が、1日でいろいろ見えたいう感慨があった。