――もう少し関心持ってくれてもいいのにな レイヤは画面に真剣なまなざしをそそいでる ――またあの目だ! ミキはその少年っぽい、整った目を自分のほうに向けさせたくなっていた。 「なぁ、今晩、泊めてくンない?」 男のフリをしてるとはいえ、ミキはそう口にしてから背中に冷や汗が流れるのを感じた。 「はっ?家出かっ?」 「声、でけーよ」 周囲の目がこちらに向いた気がして、ミキは小声で言った。