――まぁ、サイアクはマンキツとかでなんとかなるか 腹をくくったミキは、フラフラとその下にある、電子パーツ街に入っていた。 ――なんだ、ここは!? 何か、異国の市場にでも来たような、妙な気分になっていた その中で、ミキは1人の少年が目についた。 「これ、ちょっと見せてもらっていい?」 ――いや、少年じゃないか…… アヤシゲな防犯グッズ手に、店員と親しそうに話すその男は、目が少年っぽく、顔も端整だったが、仕草や表情から大学生くらいな感じがする。