「オレらは高速経由で追いつこうってことか」

「ああ」

――ヨースケとはだいたいお互いに考えてるコトがわかるンだけどな

ミキはレイヤの気持ちがわからない、と思った。

ミキは改めてヨースケの横顔を見た。

――コイツもしゃべんなきゃ、結構イケてるのにな……

普段やさしそうに微笑むキレ長に目が真剣に運転に集中している。

グレイの髪は少し伸びていて、ナチュラルなカーブが整った頬にかかっている。

――いや、オレがそう思えないのは、レイヤのことしか考えてないからか?

ミキはレイヤのことを考えるとドキドキするような、それでいてイライラするような不思議な気持ちになった。

その時、ミキのケータイが鳴った。