「少しは反省したみたいだな……。
 レイヤが盗品を持ち逃げせいでした、ナツだって調べられたンだからな」

「ひと晩、ケーサツで過ごして、反省する時間はいっぱいあったからな。
 今度、ヨースケとナッちゃんに誤りにいかないと……」

「でもさ、《まりたん》にあんなに入れ込んでるなんで知らなかったよ」

「前にゲーム《Maid in HEAVEN》のキャラがミキちゃんに似てるってヨースケに言われてさ、次のゲームの《マリ》ってキャラがミキちゃんに見えて来たンだ。
 最初はGPS付けるのとか頼まれたイキガカリ上、追っかけてたんだけど、なんか途中からマジになっちまって……」

オレはナツよろしく、そう語ってるレイヤの横顔をじっと見てたが、その視線がこちらに注がれたのであわてて顔をそむけた。

「ふぅーん」

オレはもう少し説明して欲しかったが、ついクセで気のないフリをする。