「レイヤ、ダイジョブだったのか?
 まだローヤかと思ったよ」

オレは皮肉をいいながら、顔がほころんできそうなのを抑えるのに困った。

ネカフェ《So What?》に入ると、いつもどおり、カウンターにレイヤの姿があった。

「ミキ、ホントごめんな。
 ヨースケも怒ってたかな?」

レイヤは手を合わせて頭を下げる。