「そーか!? じゃこれだけ貰うよ」 そう言ってミキは、コーヒーカップを片手に、ユデタマゴをもう片方の手でもてあそぶ。 「ミキは、ニクとタマゴが好きなのか? 肉食系だな……」 ヨースケは、以前夜明けのファミレスで、ライスも頼まずステーキだけ食べていたミキを思い出して言った。 「ニクは好きだよ。 タマゴはユデタマゴだけだな。 しかも半熟……」