「ミキ、元気になったな。 ありがとな、ナッちゃん」 ヨースケは、おかずを選んでるナツに話しかけた。 「ァタシは何もしてないですけど、 ひと晩眠って、元気になったンじゃなぃでしょーか。 良かったです」 ナツは本当に嬉しそうにニッコリしてヨースケを振り返った。 ――こ、こんなにカワイイのに、好きだって言えずにガマンできるもんなのか? ヨースケは、ナツの輝くような微笑に、さっき自分で思ったことを撤回したくなっていた。