ドンッ!!

「沙~羅!!おっはよぉ~!!」

と私の背中をどついてきたのは親友の美月。

「毎度の事だけどびっくりした~!!朝から元気だね。」

「だって、大好きな大好きな圭君に会えると思うと嬉しいんだもん!!」

「相変わらずだねぇ~」

と私は微笑みながらもため息をつく。

圭君、とは美月の好きな人。

かれこれ3年位好きだとか。

「沙羅はさ、好きな人とかいないの?」

「えっ?」

「だってさ、中学の時から1度もそういう事言わないじゃん。だからどうなのかなぁ~って。」

と言い美月は私の顔をニヤニヤしながら覗き込む。