麗華ちゃんの告別式には沢山の人が来た。



麗華ちゃんの高校の友達、親戚の人、近所の人、麗華ちゃんのお父さんの会社の人。



本当に沢山の人がいた。



「麗華ちゃんの高校の友達・・・沢山泣いてるね。」



と美月がポツリと言った。



「うん。そうだね。」



と私はその光景を静かに見る。



麗華ちゃんは正直、小学生の頃本当の意味で好かれていなかった。


とりまきは沢山いた。



でも、そのとりまきは気が強くリーダー的な存在である麗華ちゃんにごまをすっていたにすぎない。



つまり本当の意味で友達だったのは私と、そして彩子ちゃんだけだったのだ。