溺愛コンプレックス



「レン先輩、おはようございます!」

私は笑顔であいさつする。

「おはよう。俺、今日は部活休みだから一緒に帰らないか?」

さっそくレン先輩が私の肩を抱く。

「待て待て待て」

カナメがそれを押しのける。

「ストーカーか、あんたは」

「カナメ君よりは正常だと思うがな」

二人でけんかしてる。

私はくすくすと笑った。


「「何がおかしいんだよ」」

二人の声がそろった。

「ふふっ、これって三角関係?て思ったら、何かおかしくって」




「俺はおかしくないぞ。特に君の弟の存在は不愉快だ」

「そうだぞ、ツバキがはっきりレン先輩をフッたら事態は収拾するんだぞ」

カナメとレン先輩はにらみ合う。