溺愛コンプレックス







薄く目を開くと、見慣れた天井があった。
私の部屋だ。

お母さんとカナメの声が、ドアの向こうから聞こえてくる。

「どうして…こんなことに…!!ツバキが成人するまで話さないって約束したのに…!」

お母さんが珍しく取り乱してる。

「ん…ごめん。聞かれてるとは思わなくて…俺のせいだ」

私のこと、話してるんだ。お願い、けんかしないで…。