溺愛コンプレックス



ガタッ


私は、手にしていたかばんを床に落とした。

その瞬間、身体の力が抜けてその場に座り込んだ。


「!!」


カナメとアキナが図書館から出てきて、私の姿を見るなり、二人とも声を失った。