カナメは少し考え込んでから、お弁当を食べ出した。
「ごちそうさま」
そう言うと立ち上がった。
「カナメ、今日…帰って来る?」
私は期待を込めて尋ねたけど、カナメは黙ったまま、首を横に振った。
「もう、前みたいに仲良し姉弟じゃいられないんだ…」
そう言って自分の教室に帰っていった。
私も、教室に帰って、アキナの前で大泣きしてしまった。
「どうして今までみたいじゃダメなの…、なんで一緒にいてくれないの…!」
アキナは泣き叫ぶ私を慰めてくれたけど、私の気持ちを推し量って、詳しく話を聞き出そうとはしなかった
何もいわず、ただ、頭をなでてくれた。
