溺愛コンプレックス


でもカナメを拒絶した手前、私がそれを止める資格なんてないのも、分かってる。



「そっか、じゃあおばあちゃんによろしくね…。私、学校行く準備するから…」


フラフラと洗面所に向かった。


ああ、いつもどうやって準備してたっけ。
カナメに言われるがままにやってきたから、何から手をつけていいのか分からないなんて…


笑っちゃう…



私ってホントにダメだな。