溺愛コンプレックス


「カナメね、おばあちゃんがぎっくり腰になったから、しばらく看病も兼ねて、おばあちゃん家から学校に通わせるから」



「えっ…!!」



「そういうことだから、ツバキもいい機会と思って自分で何でもできるようになりなさい」


「ねえ、何でカナメが行くの?いつ帰ってくるの!?」


私が詰め寄ると、カナメは伏し目がちに

「しばらく…だよ」


と答えた。

なにそれ…
なんなのそれ…


私のこと好きだって言ったそばから、離れてくの?