「美優…。今…。」

彩芽が驚きの顔を
あたしに向けている。


「ぅん…。そうだよね…」

なにに対しての相槌なのか分からないが
とりあえずあたしが
興奮している事は
伝わったらしい。


「良かった…。
ホント、良かった…」

山川君は友達であろう
男子5.6人と群になって 帰って行った。


彩芽はあたしの肩を抱いて慰めなのかにっこりと笑顔を向けてくれた。


「ありがとう。」

そう一言、言って空を
見上げた。