瞳を閉じれば
浮かぶ桃源郷。

その最果てに
愛しい者を見つけても

手が届かないのは
声が聞こえないのは
やはり
幻でしかないからだろうか。

ならば私は現を望もう。
お前に触れ、
お前を感じられる
この現の時を。

幻の美しい場所で
幻のお前を見るよりも

現の醜い世で
本当のお前に触れる方が

私にとっての
幸せなのだから…。


四季折々の美しい物を
お前のために集め
美しい雅楽を奏で…

せめて私のもとで
お前が笑っていてくれるように…。


†+――――――――+†

お前と共に歩む道が
私にとっての真の桃源郷だ。

†+――――――――+†