「じゃあ。紗衣はちょっと用事があるから行くね」


え?


そう言って、紗衣は立ち上がりあたしにウインクをした。


『ちょ、ちょっと紗衣?』


「じゃあね。葵にぃ、桃」


そして、紗衣はあたしの言葉を聞かずマンションを出て行った。