snow bitter



「だから…葵にぃ、忘れることができないの。

それからずっと葵にぃ、異性の人と全然話さなくなったの…

まだ、梨枝さんの面影が残ってたんじゃないかな。


でも…そんな葵にぃはクリスマスの日、桃に出逢った」


クリスマス…


たしか、真っ白できれいな雪が降っていた日。


「あんなに女の人と全然話さなかった葵にぃが…桃と話した」

『ほんとだ…』