「もしもーし、桃?って、今カフェの前にいる?」 あたしが後ろを振り向くと不思議そうに紗衣があたしを見て、手を振っていた。 「葵にぃ帰ったの?」 『うん…』 「そか、じゃあ紗衣とお買い物しよっ」 紗衣はそう言って、あたしの手を握った。