ちょっと待って。 バイト先の人だったら話さなきゃいけない内容じゃないの? 『紗衣、落ちつこう。多分、巳哉君は紗衣が思っているようなことにはなってないから』 「ほんとに?」 『うん。話したとしても仕事絡みかも知れんし、ね?』 「そう…だよね。そっかー!」 紗衣はそう言って、笑顔になった。 あたしはそんな紗衣を見てほっとした。