あたしは彼を自然に目で追っていた。 「ただいま~。って、桃どうかしたの?」 『あの人…昨日、話した』 「え?どこ!」 紗衣はあたしが指す方を見た。 「え?もしかして…葵(あおい)にぃのこと?」 『葵…?』