『だから、これ返す』 あたしはそう言って、彼から受けとったチョコケーキを差し出した。 その瞬間、あたしは彼に抱きしめられた。 『ちょ、ちょっと!何するのよ』 あたしが離れようとしたが彼はまた強く抱きしめた。 「何でそんな悲しい目すんだよ…」 『何言って…』 そして、彼はあたしから離れた。