「どうかしたのか?」 心配そうな顔で見る彼からあたしは目をそらした。 『何でもないです…』 「そうか?それじゃ、チョコ貰お」 『はい…ありがとうございました』 そして、あたしは彼にチョコケーキを渡そうとした瞬間。 「これは君にプレゼント」 『え?』 彼は笑顔でそう言うと、あたしにケーキを渡して歩きだした。