「桃ちゃん、頑張って。

彼はきっと桃ちゃんのこと特別に想ってくれてるよ」


巳哉君は優しい声であたしに言った。

『うん…巳哉君、ありがと』

「いえいえ」


巳哉君はそう言って、飲み終わったコップを洗ってくれた。


紗衣…ありがとう。


巳哉君…ありがとう。


そして、その後紗衣と巳哉君はマンションを出た。