「紗衣にはわかるよ…

桃がどれだけ葵にぃを想ってるの。

でも…

葵にぃは梨枝さんのこと想ってるんだよね。

辛いよね…

紗衣に言ってくれて良かったんだよ?」


紗衣はそう言って、あたしを強く抱きしめた。