歩き始めてから500メートルの所に来たサファイン達は、荒野の遭難者らしき女性が倒れているのが見えた。
『大丈夫ですか!?』
ルビインがすぐさまに女性に話しかけた。
『う…ううん』
幸にも女性の意識はあった。しかし、脱水症状を起こしており、ぐったりしていた。
『すぐにオアシスに連れていかないと死んじゃうよ!!』
ダイインが慌てているのをみて、ルビインが冷静にダイインに話した。
『ダイイン、オアシスまではまだ500メートルもかかるわ。そこまであなたがその女性を守ってあげて。』
ダイインは全てを察知して承認した。そして女性を負ぶって歩き出した。すると、岩の隙間から水がチョロチョロ流れていた。ダイインはすぐに水をくんで女性の口に流し込んだ。2分後、女性の体調が回復し、やっと歩けるようになった。
『私を助けてくれてありがとう。私の名前はラピスラズリ・インダズ・ラズライト。ラピインと呼んで下さい。そして、助けてくれた御礼にあなた方のお供にならせて下さい。』
これにはサファイン達は大喜び。なぜなら、仲間が増えたので賑やかになるし、何かに役だってくれそうだったからだ。そして歩き続けると、やっと美しいオアシスにたどり着いた。試しにすくって飲んでみると、それは格別な水だった。また、ラピインによると、このオアシスは昔に建設されていた美水の泉の後残りと言われているらしい。それぞれの水筒に入れた後、愛機を止めた場所に戻ろうとした時、オアシスの中から何かが出て来た。