私は全てを千秋に話すと うつむいていた顔を上げた。 「千秋…私こんななんだよ。今だに昔の男を忘れられないの」 ぼそぼそ呟く私に千秋は真剣な顔付きで 「だから何だよ、それでも俺は明奈が好きだ 今あいつが何考えて明奈に近付いてるか知らねーけど、俺はお前をぜってぇ傷付けたりしない」 「千秋…」 「だから俺は明奈に利用されても構わない。お前があいつを忘れられるなら 俺があいつを忘れさせてやるから…」 「だから一人で傷ついてんな。」 千秋の言葉が私の心に強く響いた