「ごめん、平気?」 ぶつかった反動で廊下に倒れこんだ私は 「こっちこそごめん」 スカートをはらって 立ち上がった。 でもふと顔を上げた先にいたのは あの日以来に見る優吾で 私は一歩後ずさりをしてしまう… 「あ! 明奈」 どうやら私よりワンテンポ遅れて私に気付いた優吾は 「久々っ」 昔のように目尻を下げて笑った。