「あきの彼氏?」 私よりも先に口を開いた優吾は千秋を見て そう言った。 「違うよ…友達。」 私は鞄を持ってベンチから立ち上がると千秋に寄り添い学ランの裾を掴んだ。 「ごめん優吾、私達帰るから。バイバイ」 胸が痛い 「おい明奈?」 不思議そうな千秋は どこか心配そうに私を 見つめている。