少し本心状態の私に 優吾は一歩一歩近づいて来ると 私の髪にそっと触れた。 「ー…あき・・」 優吾と私の視線が絡み合った瞬間 「どこだ明奈、帰んぞー」 千秋の声が廊下に響いた。 げた箱で少し陰になっているこの場所は千秋から見えないらしい、 優吾の手はピクリとすると私に触れていた手を離して声の方へ視線を向けた。 「あ?お前何してんだ」 千秋は私と優吾を不思議そうに交互に見つめる