そんな事を考えながら瞳を閉じていたせいか 私はあっという間に 夢のなか、 次に目を覚ましたのは 莉子に体を揺すられた時だった。 「明奈~ 授業終わったよ」 「ー……ん~」 むっくり起き上がった私の髪はボサボサで 莉子がそれを丁寧に 直してくれた。 「千秋君から伝言で職員室行くから先にげた箱行っててだってさ!!」 莉子は私にニッコリ笑うと、そのまま鞄を持って部活へ向かって行った。