「どうした、苺よ」
ものっすごく恥ずかしい。
私、もう
大魔王さんとかフィーさんと顔合わせできない。
恥ずかしい。恥ずかしすぎる。
「…苺様?」
ソファの隅で蹲って体育座りしている私に、心配してか声かけてくれるお二方。
気持ちは嬉しいのですが…。
恥ずかして、どうしようもないです。
「…いや、あのホントすみませんス」
「いえ、私の方こそお茶の温度を考えずにいれてしまい申し訳ございません」
ああああ!
やめて!
私が、よけいに恥ずかしくなる!
「フィー、苺の寝室を」
「は」
大魔王さんがそう言うと、
フィーさんは一礼をし、部屋を出ていった。
無言の空間。
とてつもなく、気まずい。
「苺」
「…はい」
「風呂に入るぞ」
「うっ、げほっ、ごはっ!」
な、ななななにを!
なにを言いだすの!?この人は!
「え、あの…年頃の乙女なんス、自分。だからその、一緒とかは…」
「では、入ってくる。お前も入るのだぞ」
…え?
「あ、はい…」
私、物凄い恥ずかしい勘違い…しちゃった?
…もう、穴に入りたい。
そして、土を被せてもらいたい。