12月24日

家に帰ってきては毎日泣く有様。

「父様の、、、、せいよ、、、、、!」

と、毎日貶していたとか。
ある時から、麗はいじめられなくなった。
父様をかばうのをやめたから。
最初、みんな驚いていた。
「お前、、、、悔しくねぇのかよ!」
「全然!アタシは捨てられたの!かばっていたのは前のクセ!」
「開き直りか?」
「いじめる人いなくなったからって、そう言うこと言わないでくれる?」
「じゃあ、本気で思ってる?」
「勿論!」

父を貶すのは案外気まずくなかった。
本人はいないし、第一家族じゃない。
しかも、自分自身を捨てた人なのだから。

中学になって、あまり行ったことのなかった学校に行くようになった。
きっと、いじめられると判断したのだろう。
中学では、初めてのことばかりで嬉しい反面、少し嫌な思い出もあった。