12月24日

“あの時と一緒だ、、、、”
何か分からないけど、舜があたしに触れているときはすごく落ち着く。
心がフワリと浮いた感じ。
それは、今でも同じ。
「怖がんなよ。なんか俺が悪いみたいじゃんか。」
「だって悪いんでしょ?」
「悪いのは俺じゃねぇよ!」
ペシッと、頭を叩く。
そして、何気なく手が離れる。
“離れてしまった、、、、、、。”
離れるごとにひとつ感じ胸の痛み。
針で刺されたような、チクリとくる痛み。
ヘンだね、付き合ってもないのに。
もしかしたら、付き合ってないからこそなるのかもしれない。

いつの間にか、ジェットコースターは最初の場所に戻っていた。
「ユキが泣き叫ばないなんて、珍しいね。」
と、麗は言う。
珍しいんじゃないよ、叫ぶ暇が無かっただけ。
ずっと、舜のコト考えてたから。
「ユキ、ご飯食べに行こうよ!」
12時。ちょうどお昼時。
麗が指さすのは、高校生からしか入れないカフェ。
それで思い出す。愛のコトを。
「えぇ~、ココ?」
「いいじゃん!高校生祝いでさ☆」
一度拒んだが、結局はいることになった。