12月24日

愛は、出口前でピタっと止まった。
「愛さん、、、、」
「悠木くん、、」
振り向いた愛は、ガラス製の灰皿を持っていた。
そして、、
「さようなら。」
その灰皿を振り落とす。
悪魔のような顔で。
ガシャァ-ン!!
「きゃ-----------!!!」
女の悲鳴。
息子は、頭から血を流している。
「お客様!!お客様!!」
店長は、息子の状態を心配している。
「ちょっとお客様に何てことを!!」
あたしは愛に言う。
「あら、ゴメンナサイ。そのお詫びに、これを差し上げましょう。」
愛は、店のすぐそこから、何かを引きずって、息子に重ねた。
「その男女。あげるわ。」
そう言って、愛はみせから離れた。
アタシはおそるおそる近くに寄る。
顔をみて、アタシは絶句した。
「あ、、、、いやっ、、、、」
体全体がふるえる。
立てない。動けない。
「いやぁ-----!!!!!!」