１２月２４日

いやいや、アンタが言える事じゃないよね？
と、思いつつも、やっぱり面白く感じてしまう。
「“汚れた口でアタシの名前言わないでぇ～”」
って、挑発しちゃうし。
「誰のまね？」
「はぁ？決まってんじゃんか！マイだよ」
一瞬、マイの怖い顔が見えてドンッと、とばされた。
って言っても、手を離しちゃった位の距離だけど。
「痛～、、、」
アタシはしりもちをついてしまった。
「だっさ～、こんなんで倒れちゃうんだぁ」
“あはは～、超ウケるんですけど－”と、マイは馬鹿にする。
人殺そうとした人に馬鹿にされたくねぇし！
「人殺そうとした人が、言える立場じゃねぇよ！」
え？アタシが言った？
マジ？本音言っちゃったよぉ、、、
完璧怒るって、、、
「はぁ！？翔子に関係なくね－？」
言ったのは翔子だった。
気が強くて、学年委員長を務めているクラスメイト。
でも、病弱ですぐ休むから、代わりに委員長がやってることが多い。
って、翔子、、、、言っちゃったよ、、、、
「一応学年委員長だからさ、こういうのは止めなきゃいけないんだけど、、、意通じるかな？って思ってて」
逆に喧嘩売ってどうすんの！！
「そんなの考える前に、救急車呼んだ方が良いんじゃない？」
「ばぁ－か！もう呼んでます」
下を見ると、血の跡だけが残っていた。
真っ赤な水たまり。
何故か知らないけど、少し鳥肌が立った。
ホラー映画に使われていた気がする。