１２月２４日

アタシは父をにらみつけた。
「ふざけんな！！お前なんか、とっとと出て行けよ！用はそれだけだろ？」
「麗、、、」
「出て行け！出て行け！出て行けぇ－－－－－！！」
父は一回無言になるものの、フッと笑って去っていった。
姉は一回こちらをチラリと見たので、思いっきり睨むと顔をしかめた。
母は、、、別の人だった。
「おい！」
「何だ、向くなと言ったのは貴様だろう」
「母様はどうしたんだよ？」
答えたのはアイツだった。
「はぁ？死んだわよ、アイツなんか。病弱だったのは分かるでしょ？」
「お前、、、、」
養子の話をしてた、あの女だった。
「何で、、、、、」
おそるおそる聞くと、アイツは鼻で笑いながら
「再婚ってやつかしら。」
と、小馬鹿にしたように言った。
カーッとなった。
母様まで、裏切ったのか、、、、
「人殺し！！殺人者！！裏切り者！！」
父は見向きもしない。
「おい！謝れよ！！頭下げろ！！」
一瞬ちらりと見たので「やった！」と思ったが、また背を向けた。
「おい！！ふざ」
「麗！！落ち着いてよっ！！あの人に言っても無駄なんでしょ？」
あたしの言葉を遮るように友達が言った。
思い通りにいかなくてムカムカしてしまう。