安部さんに迷惑
かけちゃったな…



俺は車に乗せて
もらってから
安部さんと会話を
してたのに
10分もすると
寝てしまったのだ。



「俺が寝てる間に大分、進みましたね。もう、れんさんの家は見えますか?」



そう安部さんに
訊ねてみるものの
今、ここがどこだか
まったくわからない。



周りは木ばかりで
森に入って
しまったような…
そんな感じだ。



こんな場所
流町にあったか?



『そうですね…あと5分もあれば見えると思います。もう敷地内には入っていますので』

「……………へ?」