『あっ!そうそう!ママの化粧台の引き出しに悠宛の手紙が入ってるから』 「手紙…?誰からの?」 『姉さんと辰巳(タツミ)さんからよ』 「え………?」 聖さんの姉さんとは 俺の生みの親。 辰巳さんとは 俺の実の父親。 俺が6歳のときに 交通事故で 亡くなって しまったけど… 2人とも 優しくて温かい人 だったのを かすかに覚えてる。 つまり… 俺と聖さんは 直接、血がつながって いないんだけど 両親を失った 俺を引き取って 実の息子のように 育ててくれている。