おそるおそる 音がした方を見ると そこには小さな 写真立てが落ちていた 「…ふぅ~。なんだよ~脅かすなよな!お前のせいで俺の寿命、十年は縮まったよ!」 俺は男のくせに 極度の怖がりで お化け屋敷とか 大の苦手だ! そのせいで 彼女ができないのかと 悩んだ時期も あったけど 今じゃ、それ以上に 重大な悩みができたから そんなことは もうどうでもいい 「まったく!…仕方ねーな…」 床に落ちた写真立てを そのままにして おくのは何か 悪い気がして 俺は写真立てを 拾いに席を立った